デカゴン導入で 医療者からの一方的な説明から患者との対話に
Q: 阿部先生、デカゴンを導入してみていかがですか?
デカゴン、本当に良いですね!患者さんにも歯科衛生士にもメリットがあり、「ウィンウィン」と言える結果が出ています。特に衛生士にとって、むし歯や歯周病のリスクが時計回りに高い順で表示されるのは説明しやすいみたいです。
むし歯も歯周病も多因子性疾患と言われるほど複雑ですが、それぞれの項目について自然に学べる仕組みなので、新人教育にも役立っています。さらに、患者さんも因子ごとの違いが一目で分かるレーダーチャートに納得してくれますね。視覚的なサポートはやはり大きいです!
Q: 患者さんの反応はいかがですか?
「クラウドで口腔内情報を共有してくれるんですか!」と驚かれることが多いですね。それがきっかけでお口の健康に関心を持つ患者さんも増えています。
当院では予防と矯正を2つの柱として診療を行っています。他院では予防管理でクラウドを活用するケースが多いですが、当院では矯正治療でも活用しています。特にカリエスリスクやペリオリスクが改善しないと矯正治療を始めない、というルールが好評です。矯正治療中はセルフケアが難しいので、まず健康なお口の状態を整えてから治療をスタートします。
Q: 13~17歳の思春期の患者さんにもデカゴンは有効ですか?
はい、デジタルゲーム世代の未成年には視覚的な訴求が特に効果的です!富士通のクラウドは家族の情報が紐づけられているので、お子さんの口腔内の状態や歯列の変化を家族で確認でき、親御さんからも「安心できる」とよく言われます。
Q: 衛生士さんはデカゴンをどう感じていますか?
非常に使いやすいと言っていますよ。例えば、「間食を減らすとむし歯のリスクが減るよ」と説明しながらレーダーチャートを操作すると、その場でリスクが下がる様子が視覚的に分かるんです。それを見たお子さんが、「なんで小さくなるの?」と質問してくれるので、会話が弾みます。一方的な説明から、患者さんとの対話に変わったことは大きな進歩だと思います。また、むし歯と歯周病のリスクを一元化して表示してくれる点も、衛生士には大好評です!
Q: デカゴンを導入して良かったことは何ですか?
当院には4名の歯科衛生士が在籍していますが、以前はそれぞれが独自の方法でリスクを表現していました。しかし、デカゴンでは「むし歯」「歯周病」それぞれのリスクを共通言語で伝えられるようになりました。
これにより、予防処置から矯正治療への引き継ぎがスムーズになり、患者さんの管理も非常にしやすくなりました。デカゴンの力を実感していますね!
Q: コスト面についてはどうですか?
以前はむし歯と歯周病で別々のリスク評価ツールを使っていましたが、デカゴンはそのコストとほぼ同じです。ただ、それ以上に問診票など他の便利な機能が付いているので、トータルでは非常に経済的だと感じています。一言で言えば、「大満足」です!
Q: 特に歯周病に関する評価が高い理由は?
以前のツールでは分かりにくい部分が多かったのですが、デカゴンはその点を大きく改善しています。また、クラウド上にデータを保存できるので、科学的な検証やデータ比較が簡単です。医療者として使う誇りも持てるツールですね。
Q: 阿部先生、導入の成功を実感されているようですね?
はい!8年前、セミナー会場で富士通のクラウドの話を聞いたときには、まさかこんなふうに進化するとは思っていませんでした。
さらに、このツール(歯科クラウド)には私の同郷であり、大先輩でもある熊谷崇先生が関わっているんです。それを知ると、使うこと自体にとても大きな意味を感じますね(笑)。